40.アップルティー
肌の色を笑う君に
僕は神経を逆立てた
不愉快な思いしても
僕の肌は黒いままだ
紅茶を飲む時間だけを慈しみ
そうやってまた一人になって
誰も尋ねてこないこの部屋で
僕は煙草の煙をまとっている
君の事を考えるたびに胸が痛むなら
もう考える事をやめてしまえばいいと
隠したい感情と
露になる不快感
そしてその矛盾
誤解を招いた言葉に
君がまた酷く棘のある声で
そういうやり取りに苦労する
そういう曇りのない瞬間に
また一枚 布を羽織る
君の事を考えるたび心が痛むなら
たった一つの事を信じていればいいと
それでも忘れられない
君の部屋で飲んでいた
アップルティーの香り
条件反射で君のこと その香り
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