34.あなたの

突然夜中に目が覚めて
なのに頭は冴えていて
その意味を考えてみても
答えなんかあるわけないのに

観ていた夢は覚えていないけれど
きっとあなたの夢を観ていたんだ
楽しかったあの日の事を夢見てたんだ

伝えたい事が上手く伝えられない事を
それが解ってしまった夜の事を
ただ強烈にあなたに伝えたいのに
あんなに好きでいたのに 思い出の中

だれかの車に乗るたびに
ブレーキの音が響くたび
僕は「人の生き死に」について考える
そうしたって答えなんか出るわけないのに

あなたがもう全然関係ない人になって
だけどどこかで生きているという事実
それだけで安心していた 甘ったれな

だけどもう息もせず土の中にいるなんて
いつかどこかでまた会えるなんて期待してないのに
ただ一つだけ解っているのは特別だという事だなんて

胸をかきむしられる夜が来るたびに
目が覚めた時涙の後がついてるたびに
僕はただ まだ捨てきれない過去をぼんやり思うよ
僕はただ 過去を置き去りにしながら遥か前方を眺めている

あなたの言葉を日々忘れていくたびに
どこか後ろめたい気分になるだけなの
傷つけた女の子の事を考えるたびに
楽しい事なんて何もないなんて 哀しい事

思い出を置き去りにして
忘れる事が出来たりするなら
抱える必要など無くて
過去という事実が消え去るものなら
僕はもうそれだけで
あなたにさよなら言えるのに


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