22.くだらん感傷 その時のオレ 熱いまぶた

狂った感情に捕らわれて
オレはここから動けないまま
この世の理に目を背けたまま
それでもオレはどっかに向かって歩き 前は暗闇

深夜の地下鉄の車内 皆うなだれたまま 視線が交わることは無し
酒の匂いと 微かな振動と 鈍い感傷と

0時になっても オレの頭の中昨日のまま
日を跨いでも オレは感情に捕らわれたまま

この停滞感
オレの時間と世の時間 どこか合ってない
お祭り騒ぎの学生達
どこかウソっぽい その高揚感

男と女がくっついたり離れたり
中途半端なケモノになる

だけど交わることは無し
孤独と戦うことも無し

求めるだけ求めて
血の混じった唾を吐き捨てるだけ
男も女も
吐き捨てるだけ

それを尻目に
この世の悲しみと
オレの悲しみと
どこかの誰かの悲しみとが
いつまでも交わることは無し

イライラする
それが 酔った頭を這いずり回る
ずりずりと ずりずりと
這いずり回る

そんなオレはあいつの目しかみていられない
そんな顔で笑うな
そんな顔で知ったような口をきくな と

狂った感情に捕らわれて
オレはここから動けないまま
この世の理に目を背けたまま
それでもオレはどっかに向かって歩き 前は暗闇
街灯も無し

雪が降り積もり 突風がそれをさらう
真っ暗闇と真っ白な視界と
そんななか オレは世界の理を考える
呼吸の止まったじいちゃんの事を考える

真っ白だったオレの紙は 黒い点で埋め尽くされる
美しい世界が目に映るのは オレの鏡がくすんでいるからだ
オレの吐く息が あいつを汚すように
オレの吸う空気が汚いのは あいつが呼吸をしてるからだ

今日もオレは狂った感情に捕らわれて
この体たらく
なんも進まない頭の中
オレは街中を進む





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