20.何も知らなかった
俺は何も知らなかった
知らないほうがよかった
君は俺のことを知らないまま
俺は君のことをしらないまま
それでいいと思った
それがいいと思った
きっと君は
夜の街を駆けずり回って
きっと君は
夜の線路をさまよい続けて
探し続ける
でも
焦点があってない
目の玉ひん剥いたガキが
薄ら笑いでこっちをじっと
俺は知らないままにした
そんなこと知らないままにした
誰だって飛んでる言葉の波の中
嘘の無重力 浮力で進む
消えていいはず
そんなの消えていいはず
君のことなんて知らなかった
きっと 君のことは知らないことになる
ほら 何も知らなかった
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